マリーのお菓子組曲 Marie's Sweets Suite


〜 第5楽章 The 5th Movement

【 雪のしずく 】

音楽を再生させてそれを聞きながら物語をお楽しみください。
物語をお楽しみいただいた後は、物語にリンクしたお菓子のレシピで素敵な時間をお楽しみください。

【音楽】

♪ おともだち The Friend

作曲/山谷 知明

 

 

雨が降ってきました。
マリーは大きなポプラの葉っぱの下で雨宿りすることにしました。

葉っぱの下ではもう、小鹿と子羊が雨宿りしていました。

「せっかく楽しく遊んでいたのにね、子羊くん。」

「そうだね、せっかく楽しく遊んでいたのにね、小鹿くん。」

小鹿と子羊は、雨宿りに加わったマリーに、そろってお辞儀をすると、マリーが持っている苺ケーキに目をやりました。

マリーは、

「このケーキはね、プリンセス・ティアレに持っていくために、わたしが自分で作ったのよ。」

と誇らしげに言いました。

「・・・その白いきれいなものはなに?」

小鹿と子羊が声をそろえてたずねました。

「これはね、粉雪よ。砂糖を振りかけて飾ったの。」

「雪・・・」

小鹿と子羊は顔を見合わせました。

 

 

「・・・雪の結晶さん、どうしているかな。」

小鹿がつぶやきました。

「そうだね・・・春が来て雪が消えてから僕たち・・・二人だけで遊ぶようになって、雪の結晶さんのことすっかり忘れてしまっていたね。」

子羊が寂しそうにつぶやきました。

二人の会話を聞いていたマリーは、静かに降る雨を見て、

「これはもしかしたら雪の結晶さんの涙なのかもしれないわ。」

と言いました。

「雪の結晶さん、ごめんなさい。」

子羊が、いてもたってもいられない気持ちになって言いました。

「雪の結晶さん、また冬がきたら一緒に遊ぼうね。」

小鹿も、空に向かって叫びました。

二人の声が、お友達に届いたのかもしれません。
雨はやみ、空にはきれいな虹がかかったのです。

 

 


【お菓子】 ★クッキー
 Friend Cookie

 

 
必要なもの
バター100
 

お砂糖80

 

 
たまご1個
 
 
薄力粉200
 
 
バニラオイル少々
 
 
 

 

 
 
@
バターに数回に分けて砂糖をすり合わせる。


 








A 
湯せんで温めたたまごを、少しずつ加える。
   
 
 
 
 
B
ふるった粉を合わせる。



 


 
 
 
C

ラップに包んで冷蔵庫で休ませる。

 


 
 
 
D

型で抜いて170〜180℃で15分焼きます。




これはマリーがお話の中で作ったお菓子です。なので多少の不手際はお許しくださいね。



 

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